ドラム×音楽×ミニマリズム

主に20年近くドラムを続けてわかったことを発信しています。心理学・物理学・ミニマリズムなどを切り口にして、「楽器を演奏すること」を掘り下げて書いているのでドラム以外の楽器をプレイする方たちにも何かの参考になればと思います。【ジャンル】ドラム、音楽理論、ミニマリズム、時々書評や趣味など

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時間の3種類の概念について

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今回は音楽概論的なお話と、ドラムの話少々。

先日に東京・代官山のここのライブハウス、

豆風ライブハウス 代官山「晴れたら空に豆まいて」

 

にジャズミュージシャン・文筆家の菊池成孔氏と精神科医名越康文氏のトークライブを見に行ったのですが…その時に考えたことを少し。

ちなみにここのライブハウス初めてでしたが、いきなり入口で靴を脱ぐことになり、なんと中は畳敷き。タバコの匂いも全くしなく(禁煙?)、妙にリラックスできる感じのところでした。

 

で、そのトークライブでの終盤のトピックとして「時間」の話がありました。要は音楽は時間の流れと共に成立するので。

 

まず時間の分類には「クロノス」、「カイロス」、「イーオン」があるとのこと。

一応周知の方もいるとは思いますがここで簡単な補足を。

「クロノス」は客観的・絶対的な時間の流れであり、例えば「今は10時5分34秒で…」というもの。逆に「カイロス」は主観的・相対的な時間の流れであり、「つまらないことをしているときは時間は長く感じるが、楽しいことはあっという間に過ぎる」とか「若いころに比べて一日が過ぎるのが早くなったような気がする」とかです。

 

ここまでは割と一般的な話なのですが、時間の概念にはもう一つあるらしくて、それが「イーオン」というものだということです。なのでこの「イーオン」の紹介とともに、私の主観ですが、ちょっと掘り下げてみたいと思います。

 

まず「イーオン」とは時間が何も無い空間に発生する音が作る時間軸(時間の流れ)ということらしいです。これだとちょっと抽象的なので、私がイメージしたのは…

「ずっと行きたかったアーティストライブの一曲目の出だし」

の光景が連想されました。

 

要は一曲目が始まった瞬間に突如そこで時空が切り開かれて、これまでと違った世界が広がっていくようなあの感じですね。 私が思うにあの瞬間はかなりこの「イーオン時間」が存在しているのではないでしょうか。

 

つまりあの空間が切り開かれるような瞬間がライブの中で聴き手に一番インパクトを与えられる瞬間であると。ただ悲しいことに、人間の集中力はある程度限りがあるのでどんなに好きなアーティストのライブでも中盤あたりになると、

「終わるのはこの調子だと22時くらいかな」とか、「帰りの電車あるかな」とかいうクロノス時間が出てきます。

しかしまたライブに行きたくなるのはこの出だし、つまり一曲目のイーオン時間のあの感覚を求めていく部分が大きいのではないでしょうか。

 

そこで、逆に自分が演奏する側の立場にたったらどうするか?

そう、この出だしのイーオン時間を最大限に大切にしなければいけません。つまり、ライブハウスであれば、ステージに上がっての音出しやウォームアップは一切しないで、一曲目のド頭に爆発するようなエネルギーを放たないといけません。

 

しかし、以前この記事で書いたように…

 

www.drum-lesson.net

 

ドラムという楽器は他の楽器に比べて身体をフルに使うので、本当は最初は小さくゆっくり叩いていって、身体がほぐれてきたらフルパワーで叩くのが自然です。つまり、いきなり、フルパワーで叩くにはある程度の練習というか慣れが必要になります。では個人練とバンドのリハーサルでどのようにやるべきか?

 

私の経験からいえば、個人練では小さくゆっくり叩き始めてからだんだんフルパワーにしていく練習をメインにして、いきなりフルパワーで叩く練習はバンド練で試してみるといいと思います。要はドラムのセッティングをして、ストレッチはちゃんとやって後は一切何も叩かないで、みんなで音を出すときフルパワーで叩いてみるということですね。

 

おそらく慣れないうちは多分上手くいかないので(例えばミスショットになったり、スティックの先端同士がぶつかったり)、ある程度気心のしれた関係性のバンドでやることをおすすめしますが笑、これはかなり有効な練習だと思います。

 

そんなわけで、このイーオンについては他にもいろいろなことに使えそうなので興味があったら調べてみてください。

ではでは。