ドラム×音楽×ミニマリズム

主に20年近くドラムを続けてわかったことを発信しています。心理学・物理学・ミニマリズムなどを切り口にして、「楽器を演奏すること」を掘り下げて書いているのでドラム以外の楽器をプレイする方たちにも何かの参考になればと思います。【ジャンル】ドラム、音楽理論、ミニマリズム、時々書評や趣味など

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言語が演奏をつくる?②

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今回も「サピアウォーフ仮説」をネタに、日本人ならではのドラミングの表現方法について考えてみます。

前回は日本語の発音が、私たち日本人の演奏に与える可能性について提起してみました。

そこで具体的な例を挙げてみます。

決してピ●太郎を意識したわけではありませんが、この二つを比較するとどうでしょうか。

英語:I have a pen
日本語:私はペンを持っています

どことなく英語の方が、「I」「have」「a」「pen」という具合に、ソリッドなリズムかつ、2拍と4拍にアクセントをつけるロックのリズムに合う気がするのです。


逆に日本古来の雅楽とか能とかに合うのは?と考えると、「わたしはぺんをもっています」というような日本語の抑揚の薄い発音の方がしっくりくると思います。

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では日本人に生まれてしまった以上、私たちは外人顔負けの演奏はあきらめるしかないのか?と嘆きたくなる気持ちもありますが。
この問題の解決のヒントは…「ひらがな」にあるのではないかと私は考えます。

つまり、アルファベットなど西洋圏の言葉に使われる文字と違い、「ひらがな」って流線型というか、曲線的で、一筆書きに適した文字であると思います。

つまり、ひらがなが言語のベースにある我々日本人は一筆書きのような歌い方のドラミングを追求するといいのではと思います。

じゃあ具体的にどうするのか…という話ですが、なかなか文字のみで伝えるのが難しいのですが、リズムのパターンを叩く場合もフィルインを叩く場合も、打音と打音の間隔をぶつ切りせずに、自分の身体のモーションもひらがなの一筆書きをするように、
例えば、タム、シンバル、ハイハットと動くときもスティックのさきにひもがついていて、それが曲線を描いて動くように、みたいなイメージでしょうか。これが日本語を使う私たちがウリにできるものだと思うのです。

ということで文字ばかりでもラチが明かないのでプロの動画から学びましょう。まずぱっと思いついたのは、前回の記事でも挙げた山木秀夫氏。

 

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そして若手の中ではT-SQUAREなどで知られる坂東慧氏。

 (そういえばお二人とも吉川晃司氏のバックをされてましたね)

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…というわけで、最後にもうひとテーマ触れてみますが今回触れた「ひらがなのような流線形を描くドラミング」というとどうしても触れざるを得ない話が、モーラー奏法です。

 

モーラー奏法については一時期こぞって海外のドラマーが取り入れた奏法でありますが、私なりの解釈としては「力学や人体工学を使って限りなく身体への負荷を減らした奏法」なのかなと思います。

それなのでモーラー奏法のコツがある程度つかめてくるととんでもないことができるようになってくると思いますが、今しがた説明したように、私が思うにモーラー奏法は目的ではなくて手段であり、モーラー奏法を習得するなり、そのエッセンスを学んだうえで曲にどうやって活かすか?ということだと思うので…

 

先ほどの「日本人ならではの流線形のドラミング」に関する話とはわけて考えてもいいのかと思います。つまり、モーラー奏法のような理にかなった動きでありながら、「ひらがな」をイメージしたような流線形のドラミング、というところに日本人ならではのアイデンティティがあるのではないかと。

 

というわけで、2回にわたり私の妄想ともいうべき「サピアウォーフ仮説」とドラミングの関係を書いてきましたが、突っ込みどころは満載かと思いますが折角ここまで読んでいただいた方には、私のイメージみたいなものが少しでもシェア出来たら幸いかと。

 

ではでは。