ドラム×音楽×ミニマリズム

主に20年近くドラムを続けてわかったことを発信しています。心理学・物理学・ミニマリズムなどを切り口にして、「楽器を演奏すること」を掘り下げて書いているのでドラム以外の楽器をプレイする方たちにも何かの参考になればと思います。【ジャンル】ドラム、音楽理論、ミニマリズム、時々書評や趣味など

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NIRVAに見るミニマリズム

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前回と話は微妙に続きますが…今回はドラムの話は特にありませんのであしからず。
今回のテーマはまたミニマリズムと音楽の関係についてです。

前回はドラムの1つ打ちについて書きましたが、要は1つ打ちって究極にシンプルなことの一つだと思います。そして楽器演奏の面白いところはシンプルを極めて行くと再現性…つまり違う人が同じ事をやっても同じにならないということが浮き彫りになってきます。

そして前回はドラムに限った話でしたが…「シンプル」、「コピーしても同じようには絶対ならない」バンドといえば…

ご存じ、NIRVANA


NIRVANAに関しては、たまに聴きたくなるのは何故だろうと不思議に思ってましたが…どうやらそこにミニマリズムがあったからかもしれません。それは中心人物であるカートコバーンその人自身の影響そのものという感じがありますが…この伝記を読むと、

(読んだのがだいぶ前なので多少記憶があいまいですが、)カートコバーン本人の中にはミニマリズムの片鱗を感じるエピソードは見つからず、彼の生い立ちから自然とそうなっていった、つまり環境的な要因が強かった印象です(自伝として読むならやっぱりこの本が一番お勧めです)。しかし世界的な名声と金を手にした後も、食事や車には執着しなかったエピソードなどからは天性のものも感じられたり…

そんなNIRVAの代表作、「NEVER MIND」その中の誰もが?知ってるこの曲。

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使っているコードは4つのみ。しかもパワーコード。勘のいい人ならギター歴0日でも弾くこと「は」できます。バンドのアンサンブルもシンプル。そしてこの曲をレコーディングしたときのエフェクターはコンパクトエフェクター1台のみ(らしい)。
歌詞もいろんな解釈がなされて憶測がとんでますが当の本人曰く意味はないとのこと。
このあたりに私は逆に「空(くう)」の思想を感じたりするのですが…考えすぎでしょうか?


さて話を戻しますが。これが当時、テクニカルで複雑な曲が全盛かつ、華美な衣装やステージングが当たり前だったロックシーンの流れを覆したわけです。

これがだいたい1991~1992年頃のことなので、つまり断捨離ブームを先駆けに日本で2015年頃に起きたミニマリストブームの遥か前にロック界で起きていたということが大変興味深いですね。

NIRVANAのカバーは数多くのミュージシャンがしてますが、なかなか本家っぽい雰囲気をかもし出しているものに出会えてません。つまり上手すぎてもタイトすぎてもダメだし…

まぁこのアルバム、一曲目の知名度が圧倒的ですが、アルバムの最後を重苦しく飾るこの曲も味わい深いです。「Something in the way」

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この曲に至ってはコードが2つだけです笑
FmとD♭を延々と繰り返します。

という感じで他の曲も名曲揃いです。NIRVANAはどうしてもカート・コバーンの劇的な人生が注目されがちですが…梅雨間近のこの陰鬱とした季節に、NIRVANAのかもしだすミニマリズムに浸るのもまた一興といったところでしょうか。

 

ではでは。