ドラム×音楽×ミニマリズム

主に20年近くドラムを続けてわかったことを発信しています。心理学・物理学・ミニマリズムなどを切り口にして、「楽器を演奏すること」を掘り下げて書いているのでドラム以外の楽器をプレイする方たちにも何かの参考になればと思います。【ジャンル】ドラム、音楽理論、ミニマリズム、時々書評や趣味など

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いわゆる「難曲」を分析してみました

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少し前の記事でこの曲をコピーすることになったことを言いましたが。

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今回は難しい曲を演奏することに生き甲斐を感じるというストイックな方に向けてお届けします…。

というわけでこの曲はカナダのプログレッシヴ・メタルバンドのIntervalsの「Mata Hari」という曲らしいです。私もそれなりに長年の楽器歴のなかで変拍子の曲を聴いて、そして叩いてきたという自負がありましたが、それか一瞬で吹き飛ぶ感じでした。

 

とはいえ「無理‼」と投げ出すわけにもいかないので、幸いにもギタータブ譜面が見つかったのでこれを頼りに少しずつリズムの構造を解析していきました。

 

そして驚いたとうか…新鮮な感覚だったのが、パッと聴き何拍子かさっぱりわからなかったこの曲、実は(譜面上は)ほぼ4拍子でした。

つまり人がリズムを聴いて変拍子と認識できるというか、認識しやすいのは、最低でも同じ拍数(つまりリズムパターン)が2回繰り返されないと難しいということですね。

 

例えば7拍子なら、1234567・1234567と2回繰り返されて、
「あ、これは7拍子か」
と認識するわけですね。この理屈でいえばどんな鬼畜な変拍子(例えば19/16拍子)でも数えれば追うことはできるわけです。

そして私が思うに、初めて聞いて全く拍子が追えなかったこの曲の作曲者の意図は恐らく4拍子をベースとした上に絶え間なく変動する変拍子をひたすら盛り込むことだったのかと推測されました。

というわけで変拍子と捉えて解釈するには譜面が大変なことになり譜面に起こす意味がなくなるので、叩く方としても4拍子でリズムをとった方がいいと思います。


とはいえ、テンポがBPM200超えの速さなのでボーっとしてるとあっと言う間に曲が過ぎ去ります。
そこで役立つのが…私が常々強調してる「パルス」です。

(そういえばこの言葉、「お腹のメトロノーム」といわれたりもしますね)

 

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つまりこの曲を叩くには、フレーズとしては小節線があって無きがごとしの変拍子の洪水が押し寄せるので…それを聴きながら自分の中に1234・1234という4拍子でカウントできるようにしておくといいのではと思うのです。

まぁこのことをポリリズムという言葉で説明もできますが、ポリリズムは2つの異なる(一定の)拍子を同時に演奏することも指すので、この曲はポリリズムの中でも難易度は高いかなと。

 

次に曲の構成ですが。とりあえず私なりに各セクションに名前を付けてみました。


・0:00~Aパート:4拍子を中心としたリフ。裏拍のリフに一瞬拍を見失いますが目だったポリリズムはないのでとっつきやすいでしょう。

・0:39~Bパート:出だしからポリリズムの応酬ですが、ここは4拍子で叩くのがいいでしょう。5小節目からは変拍子として理解しても叩ける部分だと思います。試しに5小節目の3拍目から拍子を書き出してみると、

14/8→10/8→9/8→11/8→12/8→4/8→4/4が4小節

うーん、そうはいってもカオスですね笑。この部分はフレーズで覚えた方がいいと思います。

・0:55~Cパート:サビと思しきところ。4拍子のみなのでここで箸休め

・1:28~Dパート:ここもBパートと同じで4拍子で叩くのが良いでしょう。

・1:45~A´パート:Aパートの変則型。ここもポリリズムはさほどありません。

・2:03~Eパート:12/8と10/8拍子を交互に繰り替えすポリリズムパート。左足でハイハットペダルで4拍子をとっていると意外といけます。

・2:41~Fパート:この曲の最難関パート。7小節目からは5音のリフが3回繰り返された後に8分音符が一つ加わり6音のリフになるというカオスっぷり。その間に3/8のポリリズムが入り込んできます。ここは変拍子で採譜することはあまり意味が無いように思います。ひたすら歌えるまで暗記して、左足のハイハットペダルで4拍子をとりながら叩けるようになるまで反復練習でしょうか。

 

そしてこのあとはBパート→Cパート(2回)→Dパートを繰り返して終わりになります。

というわけで今回は一体果たして誰のための記事なのか…と自問自答して書きましたが。まぁコピーしないにせよ作曲をする際のヒントはいろいろもらえる曲なのではないかと思います。

ではでは。