ドラム×音楽×ミニマリズム

主に20年近くドラムを続けてわかったことを発信しています。心理学・物理学・ミニマリズムなどを切り口にして、「楽器を演奏すること」を掘り下げて書いているのでドラム以外の楽器をプレイする方たちにも何かの参考になればと思います。【ジャンル】ドラム、音楽理論、ミニマリズム、時々書評や趣味など

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演奏の上手さを決める微差力

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今回は主にドラムの奏法のお話。

そして今回の題材はこちら。Alexandrosの2015年発売の「ワタリドリ」。

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私は残念ながらAlexandrosについての予備知識は全くないのですが、最近諸用でコピーすることになり叩いてみて気づいたことを書いてみようかと。

というのもこの曲、ドラムでの曲の歌い方や音のタッチを理解・練習するのに適してる曲だと思ったので。そして特にこの曲を活かすも殺すもスネアドラムの叩き方に大きなウエイトがある気がします。(「タッチ」が何を指すのかについては後程…)

まずこの曲のバスドラムはほとんど(曲の最後の最後の変拍子のパート以外)4分音符で鳴らし続けます。それに対してスネアドラムは基本となるリズムのパターンに「トゥンパオ」というラテンのリズムを取り入れてるように思いまして(↓こんな感じ)、

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アクセント(強く叩く部分)のスネアは2拍と4拍のウラに入ってます。
私も初めて聴いたとき「なんかノリがラテンぽいかな?」と思った所以はここだったわけです。


更に歌詞も拝見しましたが、「ワタリドリが羽ばたく感じ」はサビのコード進行(F#m→D→A→E)で表現されていると感じました。つまり、F#mがトニックコードなのでここから始まり、Dのコードで助走をつけて、並行調であるAメジャーに移る際に視界がパーッと開ける感じを印象付けていると思います。

 

これにラテン特有の熱気のようなものがこのスネアのリズムで表現されていると感じました。
で、何が言いたいのかというと、ポイントはこの基本パターンの「アクセント以外のスネア」をどう叩くか?ということでして。


とりあえず、「アクセントである2拍と4拍のスネアよりは弱めに叩く」という以外に正解は特に無いと思いますが、叩き方によってリズムの雰囲気が変わるということを念頭に置いておくといいと思います。ここでは大きく2パターンに分けてみましょう。

①音量のみ下げる:
昔の打ち込みドラムっぽいバタバタした感じ(近年の打ち込みドラムはかなり進化してしまいました…)になります。視覚的なリズムのイメージとしては直線の上下運動のような感じでしょうか。


②音量を下げて音質も変える:
冒頭に書いたタッチとは、つまり「音質」のことです。音量を下げて音質も変えるということは、スティックの握りを変えることでモワッとしたスネアの音にするということです。視覚的なリズムのイメージとしては楕円形に近くなります。

…というわけで、文字に起こすとそれらしく見えますが、結構細かい話です。ただ私としてはこの細かいところに徹底してこだわるのが上達へのステップだと思います。ちなみにこの記事を構想しているときに少し前に読んだこの本のことを思い出しました。

自己啓発系本を読み漁っている方なら知る人ぞ知る斎藤一人氏の著作ですが…

この本は数ある中でも私的にはお勧めです。というのも論旨が非常にストレートで、

「大差を始めから狙っても大差は起こせない」

「微差でしか大差はつけられない」

「微差の積み重ねが大差となる」

…というような内容だったと思います。

 

このブログの1つの目的にもありますが上手い演奏はなぜ上手いのか?をいろんな角度から書いてますが、その1つに細かいところ、つまり「微差」にこだわるということもあると思います。この本を読むと「じゃぁ結局地道にコツコツとやらなきゃいけないのか…」ということではない、視点の転換(パラダイム・シフトのような)があって面白かったです。

 

というわけで、今回はコピーから学んだことを書いてみました。

ではでは。