ドラム×音楽×ミニマリズム

主に20年近くドラムを続けてわかったことを発信しています。心理学・物理学・ミニマリズムなどを切り口にして、「楽器を演奏すること」を掘り下げて書いているのでドラム以外の楽器をプレイする方たちにも何かの参考になればと思います。【ジャンル】ドラム、音楽理論、ミニマリズム、時々書評や趣味など

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リズムの微分積分

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というわけで、ドラムソロについて書き連ねたシリーズは一旦前々回でしめたのですが。もう少し書いてみようかと。

 

以前この記事で、

www.drum-lesson.net

 

「ドラムソロをかっこよく聴かせるコツとして小節線をまたぐ」

ということを書きました。今日はこれについて考えてみたいと思います。

 

で、いきなり話は変わりまして、

最近、ひょんなことからジャズミュージシャン・文筆家の菊池成孔氏の著作をよく読んでいるのですが…

その流れで動画をいろいろ見ていたらこんなものが。

www.youtube.com

つまり、リズムを微分積分でとらえてみるという視点ですね。

私がちゃんとこの動画の内容をを咀嚼できたかどうかは謎な部分がありますが、

数学でいう微分積分はその対象の幅を理論上ゼロに限りなく近いものに分割するので、

それとはちょっと違う内容で、

 

微分→リズムのパルスを分割する

積分→その分割したパルスを再構築していく

と考えてみると、いろんなヒントが得られそうです。

 

というわけで、実際の例として、UnisonSquareGardenのシュガーソングとビターステップを見てみましょう(ちなみにこの演奏はカバーですが)

まずはこの動画のユニゾン部分(2:45あたりから)

www.youtube.com

をご覧ください。

始めて聞くと、それまでの部分の4つ打ちのいわゆるディスコ・ビートから一転、

一体何拍子を叩いているのか分からないような感覚になります。

しかし、これはネットでTAB譜を見てみると普通の4拍子なわけです。

 

ではこの部分を微分積分の視点で考えてみると、

まず、パルス(4分音符)の分割は16分音符がメインです。

そしてこれをシンコペーションを多用して、まとめ直す(積み上げる)、つまり4拍子のパルスの位置をずらして積分しているので、

一瞬拍が取れなくなるわけですね。

私の実際にこの曲を耳コピしたことがあるのですが、結構慣れるまで時間がかかりました。

それなので、もう少しとっつきやすい例というか、話を本題に戻します。

 

今回の本題は「ドラムソロをかっこよく聴かせるコツとして小節線をまたぐ」というテーマでしたが、文章で伝えられる範囲での実用的な例をいくつか書いてみましょう。(ちなみに、ドラムソロを日ごろからガツガツやっている人にとっては当たり前のことの様な気もしなくもないので…その辺は悪しからず)

 

①5拍子フレーズ

2バス(ツインペダルで)で両足をドコドコやっているときに使います。まずこのパターンの微積は、

微分→16分音符

積分→16分音符×5で一つのフレーズ

 

すると、両足で4拍子のフレーズを鳴らしながら、両手で、5拍子のフレーズ、私は5拍子の細かいフレーズを叩くときは、5文字の言葉「イケブクロ」と頭でカウントしているので、

 

「イケブクロ、イケブクロ、イケブクロ…」という5拍子のリズムが両手で乗っかるのですが、繰り返すと4拍子の帳尻が合わなくなり、小節線をまたぐことになります。なのでどこかで(つまり4と5に最小公倍数で)合わせないと戻ってこれなくなるのですが、このフレーズがかっこいいんです。(ただし、楽器をやっていない人が聴いてもなんのことやら…ってところが最大の問題点です)

 

②4拍の裏から始めるフレーズ

これは先ほどのシュガーソングとビターステップのドラムソロと理屈は同じです。このパターンは、

微分→16分音符

積分→16分音符×8

なので、ごくごく当たり前のことのように思えますが、「4拍めの裏」から始めているので、「小節線をまたぐ」という条件はクリアしています。

 

③6連符を組み直すフレーズ

これは割かし、ミドルテンポの曲でやりやすそうです。このパターンは、

微分→6連符

積分→6連符×8で一つのフレーズ

という感じです。すると、曲としての4拍子のパルスの中に別の4拍子のパルスが一瞬生まれる感じになります。

 

といろいろ書いてみましたが、やっぱり文字だと伝えきれない感満載な気がしてきたのでまた改めてそれぞれ書いてきた方がよさそうですね…今日は概要のみにしておきます。

 

ではでは